第1回 <本の構造と形態について> 担当 神山 夕佳

 

初級編に続き、いよいよ中級編が始まりました。
あなたの周りにある本はどんな構造や形態をしているのでしょう。
修理する際にはもちろんのこと、普段の本の扱いにおいても、
本の構造や形態について知っていることで、役立つことが沢山あります。現在、私達の周りにある本はほとんどが洋装本。
今回は、そんな洋装本の説明をします。
まずはハードカバー(上製本)と呼ばれる本を例に、説明していきましょう。
実践修理講座・中級編/第1回/画像01 ハードカバーとは、左の写真の単行本のような、硬い表紙の本のことをいいます。
実践修理講座・中級編/第1回/画像02 背の形を見てみましょう…
左は丸背、右は角背
では、どのように綴じられているのでしょうか。本を開いてみてください。
実践修理講座・中級編/第1回/画像03 ←左の写真のように折丁の真中に糸が通っていたら…
糸を使った綴じ方、糸かがり綴じです。
 通っていなければ…
接着剤で綴じられた無線綴じです。綴じの際に糸や針金は使いません。
接着剤を浸透しやするために背の断面にいくつか切れこみを入れ、貼り固められています。
(ソフトカバー(後で説明します)の仲間ですが、文庫本や電話帳なども無線綴じです。)
実践修理講座・中級編/第1回/画像04

 

次はソフトカバー(並製本)を使って説明していきたいと思います。
実践修理講座・中級編/第1回/画像08 ソフトカバーとは、文庫本や雑誌のような、折り曲げることの出来る薄い表紙の本のことをいいます。
では、ソフトカバーでよく見かける綴じ方を紹介しましょう。
↓下の写真は中綴じ。中央に針金などを通してとめたものです。
週刊誌やファッション雑誌などに見かけます。
実践修理講座・中級編/第1回/画像09 実践修理講座・中級編/第1回/画像10
↓こちらは平綴じ。背に近いところを針金などでとめてあります。
実践修理講座・中級編/第1回/画像11 実践修理講座・中級編/第1回/画像12
一見わかりにくい本が多いですが 中身は針金でとめられています。

 

 <参考文献>

  • BOOK DESIGN Vol.2DTPWORLD別冊(ワークスコーポレーション)
  • 小原由美子著『図書館員のための図書補修マニュアル』(教育史料出版会)
  • 岩崎博著『手づくり製本術』(日曜日の遊び方)(雄鶏社)

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