第9回<弱ったノドを補強する> 担当 神山 夕佳

 

実践修理講座・初級編/第9回/画像02

1. 第6回にしたがってクリーニングします。 実践修理講座・初級編/第9回/画像03
2. 中身を帯で巻きます。
こうしておくと後の作業がやりやすくなります。
実践修理講座・初級編/第9回/画像04
3. クーターを作ります。
<材料…クラフト紙、のり>(1)クラフト紙を、縦は本の中身の高さと同寸、横は本の幅の3倍に切ります。 紙の目は本にあわせて。
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(2)三つ折にして、筒状になるようにのりで貼ります。しっかり乾かします。 実践修理講座・初級編/第9回/画像06
4. 背にクーターをいれます。
本の背、見返しのはがれた部分にへらなどでのりをいれます。
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クーターの両面にもしっかりのりをぬり、
背に差し込みます。
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重なっていない方が本の背にくるように。 実践修理講座・初級編/第9回/画像09
5. しっかりクーターと背がくっつくように手などで押さえます。 実践修理講座・初級編/第9回/画像10
6. 紙をはさんでプレスします。紙は何度か替えます。 実践修理講座・初級編/第9回/画像11
7. 水分がとれたら完成です。

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実践修理講座・初級編/第9回/画像12

クリストフ・プランタン16世紀の本の世界を代表する人物。製本職人を経て出版事業にのりだし、当時最大の工房を持つまでになった。
初期は典礼書、古典作品を出版していたが、その後スペイン王国御用達の印刷(出版)業者となった。代表作は『多国語聖書(王の聖書)』。これは5カ国語(ラテン語、ギリシア語、ヘブライ語、アラム語、シリア語)で書かれ、印刷には4年という歳月が費やされた。

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